印影の照合って何?相続登記で失敗しないための大事なポイント
今日は、司法書士が日々行っている“ちょっと地味だけどとても重要な作業”である「印影の照合」についてお話ししたいと思います。
特に相続登記などの手続きでは、この確認作業を怠ると、法務局から補正(書類の修正)を求められることもあります。
それを防ぐために、ぜひ知っておいてほしいポイントをまとめました。
印影の照合ってどんな作業?なぜ必要?
相続登記では、たとえば「遺産分割協議書」という書類を作成し、相続人が実印を押印します。
その際には、印鑑証明書も一緒に提出する必要があります。
ここで重要なのが、押された「実印の印影」と、印鑑証明書に登録されている「印影」が完全に一致しているか?という点です。
これが一致していないと、以下のようなトラブルが発生します
- 登録していない別の印鑑を誤って使用していた
- 長年使った印鑑が摩耗し、印影が変わっていた
- 捺印がかすれて照合が困難になっていた
こうしたケースでは、法務局から「補正してください」と返されることになり、相続手続きがスムーズに進まなくなってしまいます。
どうやって印影を照合しているの?
「印影ってどう見比べるの?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
実は、私が行っている方法はかなりアナログです。
実際の印影照合のステップ
- 印鑑証明書と、実印が押された書類を重ねる
- 書類の端を固定し、もう片方の手でページを素早くめくる
- 両方の印影がピッタリ重なって見えるかを目で確認する
このように、残像効果を使ってズレをチェックします。
微妙なズレも目視で分かるので、精度は高いです。
相続人の方へトラブルを防ぐためのひとことアドバイス
もし将来、あなたが相続人となって「遺産分割協議書」に実印を押すことになったら…
「この印鑑、印鑑証明書の印影と合っているかな?」 と確認してから押印しましょう!
小さな確認ですが、手続きをスムーズに進めるためにとても大切なポイントです。
相続登記の手続きで不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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監修 司法書士 中野大輔 なかの司法書士事務所


